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<<   作成日時 : 2008/01/21 21:10   >>

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硬い話と柔らかい話が混ざってしまい読んでいる方には申し訳ない。
最近、技術者倫理とか、研究者倫理とかがいろいろと言われてますが、
今回は象徴的だなあと思ったニュースの話。

1月16日の朝日新聞のホームページに”サルの脳でロボット動く”の記事
その写真には、かっこいいロボットと、その横で携帯電話を掛けている研究者の姿。

なんでも、動くベルト上を歩いているサルがアメリカに居て、
その脳活動(電気信号)をデータ転送し、このデータを元に
日本にあるロボットがリアルタイムで動くのだそう。
脊髄損傷の人や脳梗塞の人の機能回復などには大変有益な技術で、
まさに「ロボコップの世界が現実になりつつある」という感じです。

ただ1つ気になったのは、「なんでサルがアメリカに居なきゃいけないんだろう」
という点(「なんでロボットが日本に居るんだろう」でもOK)。

開発した研究者の人も、”たくさんの人間の脳を1箇所に集積して、そこから
データ通信でバーチャル人間を動かし、機械世界を作る”なんていう、SF的なこと
までは、まさか考えていないと思うのですが。
おそらく、サルの脳から電気信号を取り出すのに特殊な技術が必要で、共同研究者の
アメリカの先生が卓越した技術をもっていることが一番の理由かと推測されます。

でも、この技術をアメリカ側で写真を撮ったら、一般の読者には相当印象が違うと
思いませんか?
頭からたくさんの電極を出して、ベルト上を、とぼとぼと歩くサルの様子が前景
になって、後ろのディスプレイに日本のロボットの様子が映し出されているという、
かなりグロい絵柄になるはず(詳しく調べていないので、本当かどうかわかりませ
んが・・・)。
そういう意味では、ロボットをPRしたい開発者としては、やっぱり"アメリカに
サルが居る”必然性があったのかなあという気もします。

だからどうという訳ではありませんが、ことほど左様に科学技術にはオモテウラ
がつきものということでしょうか。
開発した人(私も含めて?)は開発成果をPRしたいので、オモテを強調するの
ですが、やっぱりウラ側にも思いをはせる必要があるんじゃないかなあと思うの
です。
今回の記事は、たまたま技術のオモテ、ウラが場所的にもはっきり
分かれている稀な例で、研究者の端くれとしてうーんと考えさせられました。

この分野に詳しい方、もし実態と違うようでしたら、コメントくださいね。

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