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読書関係のサークルに入っていますが、あんまり書評を書かないと申し訳ないので、今回はパパの書評。「やさしいダンテ<神曲>」(阿刀田高)、「床下仙人」(原宏一)、「カラフル」(森絵都)の3冊。 「やさしいダンテ<神曲>」(阿刀田高、角川書店)お気に入り度: ![]() ![]() いやあ、ほぼ20年ぶり読みました阿刀田高。今や日本ペンクラブ会長、”文壇の重鎮”だもんなあ。高校の頃、私の育ちの良い友人は、星新一のショートショートが好きで、反面、ひねくれものの私は、阿刀田高のブラックな短編小説(「ナポレオン狂」とか、「冷蔵庫より愛をこめて」とか)を読み漁っていたのでした。ちなみにこの友人は、青山学院大学なんぞという品の良い大学に進んだんだっけ。あいつ、どうしてるかなあ。 今回は、阿刀田高だからというよりも、「ダンテの<神曲>ってどんな話なんだろう」という興味で本を手に取ったのでした。<神曲>は、著者のダンテが地獄、煉獄、天国の各階層を旅しながら、知り合いや、歴史や神話の人物やらと出会い、話を聞くという筋だけど、まあ、「こいつなら地獄のこの辺りに居そうだ」なんていうダンテの人物ランキングみたいなものと言えなくも無い。 個人的には永遠の恋人”ベアトリーチェ”にダンテ自身が快楽に溺れ、道を踏み外してきたことを容赦なく叱責される場面が面白い。まあ、昔の恋人に、「なんてだらしない生活を送ってるの!」と、説教を食らってるような状況。たぶんダンテは、「こんな生活してたら、まともに天国にはいけないなあ。」なんて思っていて(私もたまにそう思うんですけど・・・)、自分自身の贖罪の気持ちを込めて<神曲>を書き上げざるをえなかったんじゃないかなあ。急にお経を唱えるようなもんでしょうか・・・。 こんな適当なことを書いていると、まじめにダンテの研究されてる人に怒られそうなので、このくらいにしときますが、聖書もまともに読んだことが無く、西洋神話の世界にも疎い私が、<神曲>の世界のさわりを覗くには、良い本でした。 「床下仙人」(原宏一、祥伝社文庫)お気に入り度: ![]() ![]() ![]() 現代社会や会社社会をモチーフに夢と現実が入り混じったような不思議な世界を描いた短編小説集。本の表紙には、わざわざ”新奇想小説”なんて書いてあります。 本のタイトルになってる「床下仙人」は、”新築した自分の家の下に、見知らぬ人が住み着いている”という話ですが、理解不能な恐怖に主人公がおびえ、話がどんどん妙な方向に進んでゆくという感覚はどこかで味わったことがあるなと思ったら、先に書いた阿刀田高の「冷蔵庫より愛を込めて」なんてのと同じようなものなのでした。若い頃に読んだ本ていうのは、潜在的に頭に入ってるもんですねえ。 他の話としては、社長まで派遣になった会社で起こる騒動とその顛末を描いた「派遣社長」が仕掛けとしては一番面白いが、個人的には、家出した少女とリストラ中年男との擬似家族を描いた「シューシャイン・ギャング」が、秀逸かなあと思いました。 全体的に、現代社会の問題を突きながらも、著者のユーモアやヒューマニズムが感じられ、私は結構、こういう話好きですね。ほかの著書も読んでみようかなあ。 「カラフル」(森絵都、文春文庫)お気に入り度: ![]() ![]() ![]() 文字通り表紙が”カラフル”だったので、何気なく手にとって買ってました。映画にもなっているようなので、今更という感じですけど。 内容的には、前世で罪を犯した人の魂が、”下界で他人の体にしばらく宿り(ホームステイと言うらしい)、自分の前世での罪を自覚した瞬間にまともな輪廻のサイクルに復帰できる”という神様の抽選にあたり、小林真なる中学生の体に乗り移るのですが・・・といった内容。乗り移った魂は、話が進むにつれて、ホームステイ家族の父や母、兄、まわりの友達たちの意外な面を知らされてゆきます。見方を変えれば、人間っていろいろな面がある、まさに”カラフル”ということが、著者が一番、訴えたかったことなんだろうなあ。 荒唐無稽な話なので、導入部分の話の進め方は少し強引かなあと思えるのですが、そのうち話に引き込まれ、最後に魂が前世での罪を自覚する謎解きのあたりでは、すっかり主人公の魂に感情移入してました。 この著者、今っぽい名前といい、軽妙な語り口といい、若い人かなあと思ったのですが、自分と同じ年じゃありませんか。いつまでも、こういう若く新鮮な感覚を持ち続けたいものです。 そのうち映画のほうも見ようかな。 |
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『大人って?』にコメ書こうと思っっているうちに時間がたってしまい、じゃぁ『イチゴ狩り』と思っていたら『書評』になっていて…私ってどんだけノロマなの〜。 |
マミー 2008/02/25 16:35 |
そうですか、星新一読破ですか。 |
kooning 2008/02/25 21:42 |
今までタイトルの<神曲>が、<新曲>になってました。 |
kooning 2008/02/27 04:27 |
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