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今回は、「死神の精度」(伊坂幸太郎)、「ししゃも」(仙川環)について読んだ後の感想を書いときます。 「死神の精度」(伊坂幸太郎、文藝春秋) お気に入り度: ![]() ![]() ![]() やばい、早くブログアップしないと、映画になっちゃうよ。金城武主演で、小西真奈美ちゃんが相手役ですか。いいですねえ、小西真奈美ちゃん。 映画化のタイミングに合わせて、文庫本化されるから、こういうタイミングになっちゃうんですよね。 別に、時流に乗った本を積極的に選んでるって意識は無いんですけど。 ”生死の調査部”に所属する死神の千葉さんが、1週間前に生死を判定する相手の前に現れて調査をするのですが、調査をしてみると、その相手にはいろいろな謎や事情があります。 調査対象は、老女やら、とある会社のクレーム対応の女性やら、任侠の人やら、様々。 全体は6篇ほどの短編小説で構成されてますが、アガサ・クリスティーばりのミステリーあり、ほろりとさせられる小説ありで、なかなか楽しませてもらえました。 ハードボイルド小説って、今までほとんど読んだことがないんですが、千葉さんのぶっきらぼうな言い回しや、途中にはさまれるかっこいいフレーズ(たとえば、『微妙な嘘は ほとんど誤りに近い』)とかが、全体をハードボイルド小説のようなクールな雰囲気で包みます。 この千葉さん、人の生死にはまったく興味が無く、相手に思い入れることもないという意味では、あくまで冷徹なのですが、随所に出てくる死神ならではの言葉や考えが面白く、これが彼をとっても愛すべきキャラクターにしてるんですよね。 町で出会った少年が、「これをやり遂げなきゃ、死んでも死に切れない」とか言うと、「死神の私からすれば、死んだら死ぬに決まってる」なんてね。 こういうチャーミングな感じを、金城武が演じられるかどうか、少し、興味がありますけど。 個人的には、美容院を営む老女が死神に客引きを依頼する「死神対老女」が一番、おもしろいかなあ、と思いましたが、どれを気に入るかは、読む人によって、様々なんじゃないでしょうか。 とにかく、小説がバラエティーにとんでるので、必ず気に入る話があるんじゃないかと思います。 でも、話ごとに微妙にキャラクターがかぶってるところがあったり、各小説の英語のタイトルの前置詞が全部違ったり(of,and,with,on,vs.)、全体の構成としても、結構、考えられてます。 「あ、この人前の話に出てたかな?」なんて、ちょっとしたところを見つけ出す楽しみもあったりするかも。 「ししゃも」(仙川環、祥伝社) お気に入り度: ![]() ![]() おもしろいタイトルと、東京でリストラされたOLが、ふるさとの北海道で町おこし、というストーリーに興味をもって読み始めました。 最初は、リストラOLの奮闘と成長の物語かと思っていたのですが、これって、ミステリーだったんですね。 話は途中で急展開。 町おこしの目玉になっていた「虹色のシシャモ」を開発した研究者が失踪し、その研究者の過去を調べてゆくと、意外な事実がわかってきます。 この作者の人、阪大の医学部の修士課程修了してるんですか、どおりで、実験の記述とか、ちょっと理屈っぽい書き方とかが、わたしと同じ理系のにおいを漂わせていると思いました。 わかるでしょ、私のブログ読んでると・・・。 最後のほうは、怒涛のように話が展開してゆきます。 え?この本これしかページが残ってないのに、ちゃんと終わるんだろうかと心配になるほどです。 もう少し失踪した研究者の暗い過去を丁寧に描いてくれると、話に厚みが増すのではないかと思いますが、ラストの終わり方は、心温まる感じで悪くないです。 地方の再生をモチーフにしたミステリーが現れるなんて、これも時代ですねえ。 |
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| 内 容 | ニックネーム/日時 |
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本読むのは好きなんですが、最近は研究に関する本しか読んでいませんでした。『死神の精度』読んでみたくなったので、さっきネットで注文しちゃいました。 |
ぷーまん 2008/03/12 02:19 |
なんだか、自分の書いた感想で、他の人が本を読んだり、映画を観たりするのって、とってもドキドキしますよね。 |
kooning 2008/03/12 23:35 |
『死神の精度』読みました。 |
ぷーまん 2008/03/16 05:00 |
私の予想的中。 |
kooning 2008/03/16 23:03 |
バレバレですね(笑)。 |
ぷーまん 2008/03/17 22:20 |
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